番外編:いつかまた出会うための サヨナラを告げたくて
彼は最後の日まで、何事も無いかのように踊っていた。
これからも、たくさんの人に囲まれて、笑顔で客席に手を振って楽しそうに踊る、そう思っていた。
その日は音もなくやってきて、大谷怜爾くんは、突然姿を消した。
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2017年1月、横浜アリーナから始まったジャニーズWESTのツアーバックに確かに彼はいた。
曲に合わせて色んなところに移動しながら楽しそうに踊り、自分のファンの子を見つけては丁寧にファンサをする、キラキラ輝くアイドルそのものだった。
1月半ば、横浜アリーナ公演が終わり次の福井公演の日、そこにいたのは怜爾くんではなく戸田くんだった。
ちょうどその日は大学受験生たちのセンター試験の日で、「あー怜爾くんセンター試験受けてるのかな?あれ?けど秋に確か推薦で大学が決まってて、課題に追われてたんじゃ…併願で違う大学も受けようとしているのかな?すごいなー」なんて、呑気なことを考えてた。
1月末、福岡公演の日。
この日のわたしの席は怜爾の立ち位置ドンピシャで、横アリで位置を見た時はこのままでは落とされるかもしれないと思ったほど。周りの友達にも、「わたし怜爾くんに落とされる〜〜降りるかもしらんわ〜〜ww」と言いまくって入った福岡公演。
やっぱり怜爾くんは出てこなかった。目の前で楽しそうに笑顔で踊る戸田くんを直視出来ず、全然見えない大橋くんを必死で探して涙を堪えた。
それから先の公演にも、怜爾くんが出てくることはなくツアーが終わり、その先怜爾くんがわたしたちファンの前に姿を現わすことはなかった。
ジャニーズWESTのバックから突如消えたとしても、福井も福岡も宮城も名古屋も静岡も大阪も北海道もそして広島も探し続けた。
例え春松竹にいなくとも、例えブログやラジオの順番が回ってこなくとも、毎月出るドル誌に一切載らなくとも、今いる関西Jr.がほぼほぼ全員載っていると噂のmyojoの関西Jr.特集に載っていなくとも、ずっと出ていなかった溝口中村守屋小吹がいるJr.祭りに出なくとも、in大阪にいないと噂されていても。
だって、Jr.カレンダーにも、新聞の写真にも載ってたじゃん?happyどかーん!!とか謎の言葉だって言ってたじゃん?関ジュの子たちとプライベートで一緒に目撃されてるじゃん?そんなことを考えて考えて何も見えない気付かないフリをしていた。
NEWS担時代からの友達に聞いた、怜爾くんのお姉ちゃんがその子の友達の劇団にいると。表舞台に立ったりする一家ではないと思ってたから、大学生になるんだし、ちゃんと自分の進路と向き合いなさいとかって、親御さんに反対されたのかなとか思ってたけど、なんか少し安心したんだ、じゃあやっぱり、また帰ってくるんじゃないかって。
それから数日たった日、オタ友から連絡があった、遭遇したと、話したと。大学があるから辞めたんだと確かにいわれた、と。
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来週は戻ってくる、来月は戻ってくる、4月になったら、春が終われば、夏こそはって、ずっと彼とさよならをするキッカケを自分の中で見つけることができなかった。
ただただ信じていたかった。
けどこれじゃあ駄目だ、夏の、夏の舞台で決着をつけよう。これで駄目ならもう諦めようって。
私的初日、その後何度公演に入っても、どれだけ隅を探しても、怜爾くんを見つけることはできなかった。
ずっと決めていたのだろうか、突然決めたことだったのだろうか、1人で悩み決断したのだろうか、それとも誰かに相談できたのだろうか、公開されることのない今、わたしたちにはそれはわからないけれど、あの日、west福岡公演のあの日、あの場所にもし怜爾くんがいたら、春松竹で大橋くんじゃなく怜爾くんが出ていたら、もしかしたら落とされていたかもしれない。クリスマスイブのあの日のように、気が付いたら目で追っていたかもしれない。
辞めて欲しくないっていうのはこっちのエゴで、彼がこれから先、普通の人生を幸せに歩んでいくならこのタイミングが一番良かったのかもしれなくて。
春のあの日、彼へ書いたお手紙はきっと本人の手には届かず捨てられてしまっているだろう。また必ずお手紙書きますと書いたあの約束はもう実現されないし、嬉しい気持ちいっぱいのお手紙はもう書けないだろう。
そしてこれから先、踊るとシャツが出てしまう人を見ると彼を思い出すのだろう。お勉強ができてテストの点がいいのに遅刻魔な人を見ると彼を思い出すのだろう。
全部が全部怜爾くんで、全部が全部大好きでした。
「大好きな人がステージに立っていてくれている間は、お金と時間の許す限り、何度でも応援しに行く」大事なことを思い出させてくれてありがとう。これでわたしはきっとこれから先、後悔しません。
怜爾くんはたくさん努力をできる人だから、その努力をちゃんと結果に繋げられる人だから、違う道へ進んでもきっとやり遂げることができる。
そう信じているし、自分でも、周りの子たちも信じていると思う。
約4年間、たった一度の青春を関西Jr.に捧げてくれて、頑張ってくれて、たくさんのたくさんの幸せをありがとう。
残り少ない大切な大切な学生生活を大いに楽しんでください。
最後まで頭のいいあなたが好きでした。
いつか、ひょっこり帰ってきてくれてもいいんだよ。
ゆっくりのんびり気長に待っとくね。
なんか、れいじくんみたいだね( ˊᵕˋ* )
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大橋くんを好きになったこと 3
大橋くんを好きになったこと 2 の続き。
*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
そんなこんなで、毎日頭の中が、大橋くん、小山くん、太輔くん、どうしよう、どうしよう、ってなりまくっていたあの頃…
ついに運命の日はやってきました。
Kis-My-WORLDラストの東京公演。
わたしは大橋くんに出会った大阪公演初日と、東京のオーラスとを交換したため東京に向かった。
ありがたいことにどちらもアリーナだったため、今思うと本当に贅沢な悩みやけど、スタンドからも見たいなーって気持ちが強くなってきて急遽、17日も抑えました…前泊しても特にやることもなく、悩んだわたしは朝から原宿、竹下通りに向かっていた。
朝一ジャニショに並んで整理券を貰い、オープン前に入れた。
が…小山くんの写真を見ようが藤ヶ谷くんの写真を見ようが、全く買う意欲が湧いてこない。悩んだ挙句、なにも買わずにオープン前に「出ます。」
なんだこいつは?みたいな顔を店員さんにされつつも抜け出しわたしが向かった先…
そう、闇ショである…
大橋くんのお写真を片っ端から買い漁った…それはそれは片っ端から…だってどれも可愛い、どれもかっこいい、どれも食べた…(自主規制)
それはそれはにやにやして…コンサート中も太輔くんを見ては大橋くんを思い出しにやにやして…ホテルに持ち帰り…並べては…にやにやして…眺めて…写真に収めて…
だめだ、だめだ、もうだめだわたし…
って言いながらもずーっと大橋くんのお写真を見てた。
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運命の日。
キスマイのオーラス公演。
やっぱり太輔くんは格好よくって、可愛くって、大好きで、ああ…降りれない気がするなあ…って思いながら中盤、「ドキドキで YEEEAAAHHH!!」の太輔くんパート、
「やぁっぱそぉぉじゃああん!!!!」
が、安定の可愛さすぎて…
むううううううりいいいいむりむりむり降りれないいいいいい(発狂)
しかし、わたしは忘れていたのだ…彼らはオーラスに、あの曲を歌うことを…
『Good-bye,Thank you』
ダブルアンコールでステージに出てきて、聴いてください、Good-bye,Thank you…と言われた瞬間、ああ、やらかしたと思った。
だってもう歌詞が…
「もう増えない思い出だけ あれからずっと抱きしめてた」
これから彼らを応援することが減って、彼のことを考える日が減って
「何気ない時の中で だいじなものが詰まっていた」
毎週テレビで観れることが普通じゃなくて、コンサートしてくれることが当たり前じゃない
これからはそんな生活にきっとなる
そう思うと涙が溢れて止まらなかったけど
「もしこの声届くなら いまこそちゃんと伝えたい サヨナラよりアリガトウ 心から言えるよ」
大サビを、歌って〜っていつものように言われて、全力で歌いながら、背中を押された気がして。とても都合のいい解釈やけど、ここで一旦、終わりにしてくれてるって勝手に妄想して。
もし、もし本当に声が届くなら、今までありがとう、大橋くんと出会わせてくれてありがとうって言いたいなって思った。
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コンサートは無事に終わり、その場で友達に、「わたし、太輔くん降ります!!(号泣)」と告げました。
爆笑されつつ、「ああ、あの大阪でめっっっっちゃ見てた子に降りるのねww」と快く受け入れてくれた友達には感謝しかありません。(バレてる)
そんなこんなんで、しばらくは引きずってはいましたが、速攻Twitterを開設。
すっかり今のアカウントに乗り移り無事今日まで在住しております( ¯•ω•¯ )!
あの時は本当に悩んで悩んで悩みまくったけど、今は本当に大橋くんを好きになって、あの時降りる決断をしてよかったって思うし、これからももちろん応援していきたい。
なかなか浮気性なわたしですが…
末長く、よろしくお願いしますね、大橋和也くん( ᵕᴗᵕ )*・♡
大橋くんを好きになったこと 2
大橋くんを好きになったこと 1 の続き。
*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
そこから好きになるのは早かった。
Kis-My-WORLDのすぐ後に「ザ・少年倶楽部in大阪」の放送があったため、毎日のように少クラを見ていた。
鼻が上がってて子豚さんなことを弄ってみたり
ただただ可愛いことを2回繰り返してみたり
ただただ名前を叫んでみたり…
この時まだNEWS(小山)キスマイ(藤ヶ谷)アカウントやったのに、もう大橋くんの話ばっかりしてた。
また後日書く予定ですが、昔はずっと小山担だったわたし。一瞬横山くんとも掛け持ちしてて、その時少しだけ関西Jr.をかじってる時もあった。
今のジャニーズWEST辺りがバックで着いてて、B.A.D BOYS、Veteran、7WESTなどなどが関西Jr.を引っ張っていた時期。
関西の現場にも足を運ぶ機会があったため、その沼の恐ろしさ(?) は見てわかっていた。
その現場に行ったのは高校生の時やったんやけど、関西担のお姉さんたちは凄く怖くて、何かに必死に見えて、けど何が彼女たちをこうするのかわからなくて…この時はどちらかというと、「関西担って怖いな…」って気持ちが強かった。
でも大橋くんは可愛すぎる。ww
もう駄目って気持ちと、無理って気持ちとが入り混じってしばらく毎日悩んでた気がするww
冗談はさておき結構真剣に毎日考えてた。
Jr.担に、関西担に、大橋担になるのか否か。
勝手なわたしの考えやったんやけど、ジュニアの子を真剣に応援したいなら、デビュー組と掛け持ちをしたくないって気持ちが強くて。自分の中で(本当に勝手に、わたしの主観で、です)もし大橋くんがいなくなっても良いように(この時はそう思ってた。もう2度と言いません)って保険を掛けてるみたいで嫌で、考えて考えて、デビューを目指す子を、大橋くんを、応援することにするなら、今の小山くんも藤ヶ谷くんも降りよう、デビュー組と掛け持ちとかするのは辞めようって決めて。決めてからが本当に辛かった。
太輔くんに関しては好きになったところやったし、その6月に大きな事件(詳しくは2015年6月頃の太輔くんの情報を)があって裏切られた気分になったところやったけど、やっぱり担降りするってなったら話は別で。わたしをよく知る会社の先輩は「なんか崖から飛び降りるか否かくらいの勢いやったよ」と言います(大袈裟)
小山くんに関してはゆるい時もあったけど、もう8年以上も担当やってて、学生時代丸ごとやからそれはそれは色んな思い出があって、コンサートも行って、NEWSが辛い時も応援したくて、やっぱり離れられなくて、たくさんの思い出があるから、ああ、降りれないよやっぱりって、考えるだけで涙がでた。
その時の呟きがこちら。
やっぱり太輔くんよりも、小山くんやったみたいですね。
会社の同期や友達にも、もうこれ以上手を広げるのはやめな、てかジュニアはやめといたら?と言われ、誰かしか応援しちゃ駄目って言われたら誰を応援したいかちゃんと考えてみ?というありがたいアドバイスをいただき…ほんっきで毎日真剣に考えた。
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大橋くんを好きになったこと 1
はじめまして。
いつも140文字で必死に必死に呟いていましたが、大橋くんへの気持ちがおさまらない!!これは!!この思いは!!大切に残しておきたい!!そんな気持ちでついにはじめてしまいました。
語り口調ですが、誰に伝えるでも話すでも特になく、もし誰かへ向けるとすればそれは未来のわたしにくらい。
楽しい、幸せ、嬉しい、好き、そんな気持ちをたくさん詰め込んで、読んだ時に、振り返った時にまたわたしの心が少しでも穏やかに、そして笑顔になりますように。
*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
大橋くんを初めて知ったのは2015年の8月。「ザ・少年倶楽部 セレクションスペシャル」で中山優馬くんのバックで一生懸命YOLO momentと貯金箱を踊る姿。
つい最近ですね〜後で知ったけど、この時はゆまこんのバックでついて回ってた時だったんよね〜
そこで初めて大橋くんを見て、関西Jr.は今こんな子たちがいるのかーダンスうまいなーくらいの気持ちで。けどいつのまにかこの手前の左っ側にいる子が一番いいかなー。ダンスも上手だし、お顔も一番可愛い!あ、そうか、お鼻がちょっと上に上がってるから好きなんだーわたしそういう顔好きだからなーって思いながら見てた。
翌日、キスマイのコンサートに行った。
その時担当だった、藤ヶ谷太輔くんを見にKis-My-Ft2のKis-My-WORLD大阪公演初日へ。自分の名義で初めて当てたキスマイのコンサート。しかも席はアリーナA1の通路付近。いわゆる神席ってやつ。
チケットは掲示板で交換同行を探していた人を見つけ交換、一緒にオーラスと初日に入ることに。なんとどちらもアリーナ席で見られることがこの日わかりわたしたちのテンションは最高潮。完全に自担ロックオンなわたしは近くにいるJr.の子たちには目もくれず、とおーくに米粒のように見える太輔くんを防振双眼鏡で追いかけていた。
と、その時奴はやってきた…!
終盤に差し掛かってキスマイちゃんたちがローラーで颯爽と花道を走り抜ける中、客席に大きく笑顔で手を振りながらぴよぴよと走ってこっちへ向かってくる可愛い子がいる!!!!すごい!顔が認識できるくらい近い!そしてキスマイよりゆっくり向かってくる!お顔ちゃんと見える!!あれ??!!!?!あの子あの優馬の後ろで踊ってた子じゃない?!( ・ᴗ・̥̥̥ )
その時、わ、わたし、この人好きになるかもしれない…突然そんなことを思い、客席に笑顔で大きく手を振る大橋くんをただただ見つめることしが出来ませんでした。
構ってもらった訳じゃない、笑顔を向けられた訳でもない、本当に一瞬で過ぎて行ったけれど、あの楽しそうに笑顔で客席に手を振る姿に心を奪われた、そんな瞬間でした。
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